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index≫銀輪旅日記
 

⑤ 石神は「シャクジン」と読むが「シャモジ」とも。島根半島の中央部、北海岸の山中に立岩という集落がある。そこに、石神の神社があると聞いていた。巨岩にしめ縄をめぐらし、その前に十坪ほどの広場だけがあるという。
 立岩から海岸へ出ると坂浦という集落だ。オオクニヌシノミコトとスクナヒコナノミコトがこの浦に上陸した、という神話が残る。
 坂浦のすぐ西の赤浦には中国自然歩道があり、断崖だんがいに切り開かれた小道から、立派な鉄製の階段で海まで降りることができる。ここには、一畑薬師如来像を引き上げた漁師の伝承がある。
 立岩を訪れるのは二度目だ。しかし神社の場所がわからない。車道そばの農家あたりをうろうろした。風に押されるように、大きな門の扉を開けた。幸運にもそこの主人は石神の神社のお世話をされていて、車道から竹やぶの中へ入る小道に案内された。
 すぐに巨岩が四つ並ぶ広場に出た。「ここで瞑想めいそうし、楽器をひかれる方もあるのです。きっと、何かあるのですね」とご主人は言う。するとザワザワと風が騒いだ。何かが動いたと思い、周りを見渡した。
 立岩から島根半島の背骨の尾根を南に越えると、すぐ一畑薬師。目を患った人が半島四十二の浦々を潮を汲みながら回り、最後にこの薬師へお参りしたという。半島すべてが巡礼地。どこも自転車で訪ねることができる。

(広島県自転車競技連盟前理事長・サイクルフォーラム代表=広島市)
 
 赤浦です  
   
立石の民家が二つ並ぶ車道の南 のガードレールに一本の折れた
柱(ここに立岩神社と以前書き込まれていた)よこの山道を入ると、
神社の領域へゆけます。
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